概要とツールの紹介.
【概要】

 可逆圧縮音楽フォーマット「FLAC」「TAK」を限界までシンプルに扱う為の支援ツール集です。
 GUIでマウスぽちぽちするのが面倒とか、CD一枚一枚のリッピングに手間なんて掛けたくない、
 という怠惰な人種に向けて作られています。具体的には私です。


【FLACとは】

 オープンソースな可逆圧縮音楽フォーマットです。
 可逆なのでCDからの劣化がない状態で保存でき、エンコード/デコードがそこそこ高速です。圧縮率は微妙。
 ->http://ja.wikipedia.org/wiki/FLAC


【TAKとは】

 FLACと同じ可逆圧縮音楽フォーマットです。今のところ、オープンソースではありません。
 FLACに比べて圧縮率が非常に高く、エンコード/デコードも十分に高速です。しかし、
 まだ公開されて日が浅いので、どんなバグが潜んでいるか分かりません。人柱上等な性能至上主義者向け。
 画像ファイルの埋め込みにも現状では非対応です。
 ->http://www.thbeck.de/Tak/Tak.html


【Internal cuesheetとは】

 FLACファイル内にcuesheetを含めることによって、1アルバム1ファイルで手軽に扱えます。
 ついでにlogファイル(きちんとCDのリッピングが行われたかどうかのログファイル)や、
 ジャケット画像ファイル等も1ファイルにまとめて管理することもできます。(Internal cuesheetとは無関係ですが)
 ->[URL]


【FLAC + Internal cuesheetの再生環境】

 foobar2000のver0.9以降では、初期インストール状態で再生が可能です。超推奨。
 Winampとかでも再生可能だと聞いたことがありますが、使ったことがないのでよく知りません。
 FLAC自体は携帯音楽プレイヤーで対応しているものも幾つかありますが、個人的にはmp3で十分だと思います。
 ->http://tnetsixenon.xrea.jp/foobar2000/


【TAK + Internal cuesheetの再生環境】

 foobar2000のver0.9以降で、"TAK Decoder"コンポーネントをインストールすることで再生が可能です。
 公開されたばかりのフォーマットなので、FLACに比べて再生環境は全然と言っていいほど整っていません。
 ->http://foosion.foobar2000.org/0.9/

【ツールの紹介】
 ◆ flacencode.exe  [ EACによるFLACエンコード支援 ]

 EACの外部エンコーダとしてのみ利用します。EACから全自動でFLAC/TAK+Internal cuesheetを作成します。
 使い方は「EACのオプション設定について」で解説します。それ以外に使うことはありません。

 ◆ flacdecode.exe  [ FLAC/TAKファイルのwav+cue+logデコード支援 ]

 flacencode.exeで作成したFLAC/TAK+Internal cuesheetファイルを、
 wav+cue+log(+存在すれば画像ファイル)に分解します。

 使い方はファイルやフォルダをそのままドラッグするだけです。
 「右クリック→送る」にショートカットを登録しておいても、マウス嫌いならコマンドラインからでもOK。
 細かい挙動(分解したファイルをどこに置くか、など)はflacencode.iniで指定します。
 ファイルは複数選択可能です。フォルダ指定するとサブフォルダを無限に追いかけますので気を付けて!

 分解されたwav+cueはそのままCD-Rに焼いたり、daemon-toolsにマウントして仮想音楽CDとして扱ったり、
 特に意味はないけど音楽再生したり、まぁ何にでも使えると思います。

 作成されたcuesheetをそのままflaconvertに投げれば、また元のFLAC/TAK+Internal cuesheetに戻せます.
 cuesheetをテキストエディタで弄りたくて仕方がないんだ!って時には使えるかも知れません.

 logファイルは、EACのリッピングがきちんと行われたかどうかの確認用テキストですから、
 捨ててしまっても動作に支障はありません。血統書みたいなもんです。

 ◆ flacupdate.exe  [ FLAC/TAKファイルの圧縮率変更 , 新Ver.FLAC/TAKでの再圧縮支援 ]

 flacencode.exeで作成したFLAC/TAK+Internal cuesheetファイルを、
 cuesheetや画像、その他タグは全て引き継いだ状態で再圧縮を行います。

 使い方はファイルやフォルダをそのままドラッグするだけです。というか、flacdecodeと一緒なので割愛。

 「CDのリッピング時には軽めの圧縮率で高速にFLAC/TAKを作成し、後で一括してサイズ重視再圧縮を行う」
 「FLAC/TAK自体のバージョンアップ時に、手持ちの全FLAC/TAKファイルを新バージョンに合わせて再圧縮する」
 などの用途が考えられます。

 ◆ flacrename.exe  [ FLAC/TAKファイルのファイル名変更 ]

 flacencode.exeで作成したFLAC/TAK+Internal cuesheetファイルを、
 タグ情報を考慮しつつファイル名を変更します。

 使い方はファイルやフォルダをそのままドラッグするだけです。というか、flacdecodeと一緒なので割愛。

 flacencode.exeと同等のレイアウトが可能です。例えば "%artist [%date] %album [-%number]" と記すと
 "坂本龍一 [1984] 音楽図鑑 [-13].flac/tak"みたいな感じにリネームされます(ちなみに%numberはトラック数)。
 ファイル名が綺麗に整備されてないとなんとなく不快な気分になる人向けです。具体的には私。

 ◆ flaconvert.exe  [ 各種可逆圧縮形式からFLAC/TAKへの変換 ]

 世に出回っている他の可逆圧縮音楽フォーマットから、FLAC/TAK+Internal cuesheetに変換します。
 対応形式は以下の通りです。logも画像も対応可能。WavPackって使われているの?

  - wav + cue
  - ape + cue
  - tta + cue
  - FLAC + cue
  - ( tta + cue ).mka
  - ( FLAC + cue ).mka
  - ( FLAC + InternalCuesheet ).flac

 使い方はcuesheetかmkaファイル、FLAC+InternalCuesheetファイルをドラッグするだけです。
 音楽ファイル、logファイル、画像ファイルはcuesheetと同じ名前(cuesheetが"CDImage.cue"ならば
 wavファイルは"CDImage.wav/ape/tta/flac",logファイルは"CDImage.log"といったように)にして下さい。
 cuesheetの中身に書かれている音楽ファイル名は無視されます。同じ名前のみ、です。

 ( FLAC + InternalCuesheet ).flacの場合、( TAK + InternalCuesheet ).takが作成されます。
 cuesheetやlogファイルはそのままの状態で反映されます。画像ファイルはTAKには埋め込めませんので、
 TAKファイルと同じ場所に、同じファイル名で拡張子が.jpgとした状態で置かれます。

 mkaの場合、1ファイルでFLAC/TAK+Internal cuesheetが作成されます。
 logファイルや画像ファイルには対応していませんので、必要ならばmetaflacで後付け。
 (つうかmkaってどこにlogが格納されてるのか、それとも格納できないのか、それすら知らない)

 1曲毎にファイル分割されているゴミ保存形式には未対応です。面倒臭いのでたぶん今後も対応しません。

 ◆ flacencode.ini  [ 全ツールの共通設定ファイル ]

 ツールと同じフォルダ内にあると思いますので、これをテキストエディタで弄ってカスタマイズしてください。

 こんな設定も欲しいよ?ってのがあれば言ってくだされば追加されるかもしれませんよ。

 ◆ 近いうちに追加されるかもしれないもの

   ◇ GUIフロントエンド(埋め込み画像の管理部分だけでも必要かナーとは思うのですけどネー...)

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